電波法関連法令・無線設備規則の改正に伴い、旧スプリアス規格のワイヤレスマイク等が使用できなくなります。会議室のPAを今すぐチェック!
旧スプリアス規格となるワイヤレスマイクがもうすぐ使用できなくなる件(期限未定)
2021年8月更新:期限が延期になったようです。とはいえ、いずれ対応することになりますので、記事自体はそのままにしておきます。
これまで、旧スプリアス規格(不明なものも含みます。以下同じ。)の無線設備については、その使用期限を令和4年11月30日までとしていましたが、新型コロナウイルス感染症による社会経済への影響等による無線設備の製造や移行作業に遅れが生じていることを考慮し、令和3年8月に無線設備規則の一部を改正する省令(平成17年総務省令117号)の附則第3条及び第5条の一部を改正し、その使用期限を当分の間、延長することとしました。
朝礼やちょっとした会議でワイヤレスマイクとカラオケ用みたいなアンプスピーカーを使う事はありませんか?事務所に簡単なPA設備を設けている事業所は少なくない事と思います。これら機器の多くはFM電波を使用しますので、国の電波法でその使用基準が定められています。
電波法関連法令・無線設備規則が改正され、2022年11月30日以降旧規格の特定小電力無線機器が使用できなくなる
身近な特定小電力無線機器の例としては以下のようなものがあります。
- ワイヤレスマイク:会議等のPAシステムとして
- ワイヤレスガイド:観光施設や工場見学などで多くの方に明瞭に音声を伝える時に使用
- 店内連絡用無線:業務連絡用インカム等
仕事をするうえで身近にある物かと思います。しかし基準の改正で今後使用できなくなる機器が出てくるのです。その期限が2022年11月30日です。
問題となるのは無線設備のスプリアス発射の強度の許容値の変更
各メーカーは電波法に基づき適正な製品を作成、認定を受けて販売していますが、その技術基準が2005年に改正されました。これにより2005年12月1日(平成17年)以降、無線設備のスプリアス発射の強度の許容値は新たな許容値が適用されています。
つまり、実はすでに新規格はスタートしている事になります。とはいえ、これまで製造されたものも多くありますので経過措置として2022年11月30日までは旧許容値の適用が可能になっています。
新スプリアス規格か旧スプリアス規格かを確認する方法
この件はとても大切な変更になるため、製造メーカー側で案内を作成、広く周知するようにしています。使用しているワイヤレスマイク等の機器メーカーHPに確認方法の詳しい案内が載っているケースが多いようです。
違反者は罰則・罰金の対象に!会議室のPAは大丈夫?
旧規格の機器を期限以降使用していると電波法違反になります。罰則や罰金(1年以下の懲役または100万円以下の罰金)の対象になってしまいます。
会議室の隅にひっそりとおいていあるワイヤレスマイクはありませんか?月一くらいでしか使わないような場合気付きにくいかもしれません。期限がある物はどうしてもぎりぎりまで対応を後回しにしてしまいがち。予算の計上も関係してきますので早めの対応を心がける事が出来るかもしれません。
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