HP Spectre x360がテレワーク向きだと思えた3つの理由

ハードウェア

最近よくテレビドラマで見かけるHP・Spectre x360。数年前に発売直後のHP・Spectre x360(2016年モデル)を購入。以後のメインマシンに。その当時はあまり深く考えていなかったのですが、テレワーク生活が始まって以来、Spectre x360が意外とテレワークに向いているなと思えるようになりました。

HP Spectre x360がテレワーク向きだと思えた3つの理由

HP・Spectre x360のテレワーク向きだと感じたポイントは次の3つです。

  1. 変形が自在のいわゆる2in1モデル
  2. ディスプレイがタッチパネル・アクティブペン対応
  3. Core i7搭載モデルを選択可能→ZOOMで49パネル対応

 

なぜ、タッチパネルや2in1がテレワーク向きと言えるのか

なぜなら、ディスプレイの位置を任意の位置に配置しやすく、使い勝手が向上するからです。

以前、テレワークを快適にこなす秘訣がその環境にある事を取り上げました。小さなノートパソコンでは仕事の効率がどうしても落ちてしまいます。そこで、ディスプレイやキーボード、マウスなどを外付けにしてみる事を考えてみました。それら3点を外部に取り出す前提で考えた時、HP・Spectre x360が思いのほか使い勝手が良かったのです。

 

2in1PCとタッチパネルがもたらす利便性の向上

私の場合、Spectre x360からUSB Type-C経由で画面出力をし、大型モニターにて作業をしています。この時ノートPC側の画面をOFFにする事も出来ますが、積極的にセカンダリーモニターとして利用することが出来るのです。

テントモードとタッチパネルで資料の参照が楽

Spectre x360側をいわゆるテントモードに変形さえキーボードの横に置くならばセカンダリーモニターとして活用できます。タッチパネルでもあるため他の資料を指でスクロールさせながら参照する、といった使い方が出来ます。

左にタッチパネル、中央にキーボード、右にマウスを配置する事で操作性が向上します。なお、画像に写っているUSB to HDMIアダプターは以下のものです。1年ほど使っていますが今のところ問題なく動作しています。

Spectre x360単体使用の場合、ディスプレイ面を高い位置に持ってこれる

テレワークをストレスなく行う秘訣の一つに、正しい位置にディスプレイを設置するという事があります。この点も以前取り上げてみました。

13inchのSpectre x360に限らずノートPC全般はどうしても画面が下になりすぎるため、背中を丸めながら画面をのぞき込む形になりがちです。当然ストレスの原因に。最近では高い位置で見る事が出来るようなアダプターも出ていますね。

しかし、2in1モデルの場合そのようなアダプターをわざわざ準備しなくても、次の図のように画面を270°開き適切な高さにかさ上げする事が出来ます。ついでに画面の前にはスペースが出来るため外付けキーボードを置く事も出来ます。

 

 

Spectre x360で外付けディスプレイを利用するには?

(画像は2016年モデル。Thunderbolt 3は現行モデルにも搭載)

Spectre x360にはThunderbolt 3規格の端子(USB3.1 Type-C Gen2)が備わっており、ディスプレイ側にUSB Type-C入力端子がある場合は対応するUSB Type-Cケーブル一本で外部映像出力が可能です。また、HDMI入力端子を備えた外部ディスプレイモニターへの接続ものようなUSB Type-C to HDMI変換アダプターを利用すれば可能です。

(単にUSB Type-C端子が備わっているだけではケーブル一本でのディスプレイ出力は出来ません。オルタネートモードに対応したUSB Type-C端子が必要ですので、他のPCの場合は要確認です。)

 

なお、対応するUSB Type-C端子がなくても、USB Type-A端子を利用したUSB to HDMI変換アダプターを利用して映像出力を行う事ができます。私個人はDisplayLinkの変換アダプターを使用してサードディスプレイ出力を実現しました。ただし別途DisplayLinkよりWindows10対応の最新ドライバーを準備する必要がありました。最初だけ手間ですがその後は安定動作しております。

 

 

Core i7搭載モデルの恩恵 Zoomで49人表示が可能に

購入したモデルに搭載されていたCPUはCore i7-7500U。末尾がUと付くのはモバイル用のCPUである事を示します。当然デスクトップ用のCore i7にくらべると高パフォーマンスは期待できません。

もともと仕事用で購入したものの、ビデオ編集やDAWとしての利用も考えていたため少しでも良いモデルを選んでおこうか、くらいの気持ちでした。

Zoom ギャラリービューで49人の表示が可能

最も予想外だったCore i7搭載モデルの恩恵は、Zoom meetingのギャラリービューで49人(49パネル)表示が可能だったことです。

私がテレワークで利用するテレビ会議システムは主にSkype for Business、Teams、Zoomの3つです。会議の内容と相手方の都合で使い分けますが、大勢での質疑応答を扱う際にこの49名表示ができるZoom meetingがとにかく便利。もちろん「手をあげる」機能を利用すれば事足りるのですが、参加者の雰囲気、うなずいていたり首をかしげていたりといった何気ない反応が把握しやすいのも利点です。100名弱で行う会議も定期的にあるため嬉しい誤算でした。デスクトップPCのCPUもCore i7に乗せ換えたくなります。

 

Zoomとは?

テレビ会議システムの事。通常のPCの場合1画面に25人の参加者を表示する事が可能。これが高スペックマシンになると最高49人まで表示する事が可能になります。

上の画像はCore i3搭載のPCでZoom meetingアプリの「設定」を開いたところ。「ギャラリービューで1画面に最多49人の参加者を表示する」の部分がグレーアウトして選択できなくなっていますが、Spectre x360のような2コア以上のCore i7搭載モデルでは選択が可能になります。

2020/11/9追記:Corei5でも第四世代~、4コア以上ならば49人表示が可能になりました。

 

まとめ タッチパネル付き2in1ノートPCは自由度が高くテレワークでも活躍できると言えそう

2in1というとどうしてもモバイルのイメージが強い事でしょう。1台目のPCというよりは、サブ的な位置づけかもしれません。しかし、ディスプレイやキーボードを外付けにする前提に立って考えればこれほど便利なものはないと、正直感じています。

外付け前提で考えたタッチパネル付き2in1ノートではレイアウトの自由度も広がり見る・入力の部分のストレスをだいぶ低減させることが出来ます。しかも今どきの、SSD・16GBメモリ搭載&フルHD画面&Core i7モデルは大抵のビジネス作業がストレスなくこなせるポテンシャルを秘めています。

HP・Spectre x360はよほどヒットしたのでしょう。何度かマイナーチェンジを繰り返しながら未だに販売されています。最新のものではLTEモデルやのぞき見防止フィルター付き、Windows10Proモデルが選択可能などますます”隙のない”モデルに進化してきています。

エッジのきいたゴールドに輝くSpectre x360のアルミボディー

外観も少しずつより洗練されたスタイルへ。とはいえ初代モデルでもすでにある程度完成されたスタイルのように感じますね。実際、初代モデルでもかっこいいんですよ。結局購入に至った最大の決め手はMacBookよりもかっこ良かったから(あくまで主観)。

ここしばらくテレワークが続きそうですので、思い切って設備投資してみるのはどうでしょうか。

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