内蔵無線LANが何故か有効にならない~ そんな時疑ってみたい1つのポイント
「無線LANモジュールを内蔵しているはずなのに何故かWi-Fiに繋がらない」。そんな現象が起きる事がありますが大抵の場合単に無効にされているだけと思われる事でしょう。ところが、いくら有効にしても繋がらない、そもそも有効化出来ないという事が起こりえます。そんな時はBIOSもチェックしてみましょう。
タッチパネル対応据え置き・一体型PCやVESAマウント対応省スペース・ミニPCは無線LANを内蔵している事がある
ノートPCでWi-Fiを使うのはごく普通の事。初めから有効化されているはずです。ですが最近増えてきたVESAマウント対応のミニPCやタッチパネル一体型PCの場合、無線LANモジュールを内蔵しているという場合があります。それでも通常デスクトップPCでは有線LANを使う事が多いため無線LAN機能は始めから無効化してある事もあります。
内蔵無線LANがどうやっても有効化できない
内蔵無線LANが何故か動作しないという事例が何件かありました。単に無効化されているだけだとばかり思ったのですが、そうではなさそうです。
まずはデバイスマネージャーです。
Buffalo WLI0UC-G30xNはUSB接続の外付け無線LANで、こちらは問題なく繋がります。一方Intel Cntrino Advanced-N 6235が内蔵無線LANになります。デバイスマネージャー上では「このデバイスは正常に動作しています」と表示されました。
ところが、ネットワーク接続を見てみますと・・・
このように動作しているように思われますが、×印が付いています。無効化するとグレーアウトしますので、対象の無線LAN機能は無効化されている訳ではない事がわかります。
タスクバーのアイコンでは単に掴んでいないのではなく無効である事を示す×印が出ています。
ネットワーク設定で有効化しようとしました。(画像はWindows8.1)
「Wi-Fi2」はBuffalo WLI0UC-G30xN(USB接続型無線LAN)で、こちらは普通に繋がっていますし、他の電波も掴んでいる事がわかります。一方、内蔵LAN・Intel Cntrino Advanced-N 6235をしめす「Wi-Fi3」の方はトグルボタン自体が無効化されており、ONに出来なくなっています。
問題のトラブルシューティングを実行してみました。
「ワイヤレス機能を有効にします」と出ました。つまり、無効化されているという事です。
結局Windows内のどこを探しても他に内蔵無線LANを有効にできる項目を見つける事が出来ません。
正体はBIOSレベルで無効化されていたという事
原因はBIOSレベルで内蔵無線LANが無効化されていた事にありました。厳密にいえば、内蔵無線LANモジュールはPCI Express接続型の内蔵カードのため、このPCI Expressスロット自体が無効化されていた事に起因しました。
BIOSのChipsetの項目で、該当するPCI Express PortをEnableにしてあげます。通常Autoで行けるはずです。このあたりの情報はメーカーHPのヘルプにきちんと情報が載っているはずですので、一通り目を通してみてください。
まとめ
社内で使っているタッチパネル対応一体型PCとVESAマウント対応ミニPCでこのような現象がありました。見てくれはデスクトップですのでまさか無線LANを内蔵しているとは思わないのかもしれません。無効化されたままその役目を終える事になるPCもある事でしょう。BIOSレベルで無効化されていても気付きにくく、いざ使おうとした時には有効化できずに焦った、という事が起こりえますね。
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